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「シマおこし」の心

粘り強く、二兎でも三兎でも追う。

沖縄の「シマおこし」を学びはじめて四半世紀がたつ。訪れた竹富島には、小さな私設のものだが、笹森儀助(*1)の業績記念館があった。

「シマおこし」の「シマ」は島(アイランド)ではなく、地域共同体のことだ。やくざの「シマ(縄張り)」の意味合いにむしろ近い。石垣の若ものは「シマおこせるようになって一人前」と言われるそうだ。コミュニティへの責任ある貢献、それが大人と子どもの分かれ目とされているのである。

新石垣空港の沖合建設が問題になったとき、沖縄県庁の中堅幹部になっていた関西出身の学友がこっそり青森へ飛んできた(もう時効だろう)。世界最大級の白保のアオサンゴ群落を残すには陸上案しかないが、中腹のゴルフ場の移転・補償が必要になり、その先例が青森空港だったからだ。

島の暮らしや唯一の産業(観光)のために空港は不可欠だが、だから生態系を壊していいということにはならない。「シマおこし」には、あきらめずに「二兎でも三兎でも」追いかける心がある。

本島中部の「シマおこし(コミュニティ活性化)」の拠点が、読谷村(よみたんそん)である。ヤチムン(焼き物)の里もよく知られているが、私が美しさと担い手の心意気に打たれたのは、この地の織物「読谷山花織」だ。地元の呼び方では「ゆんたんざ・はなうぃ」と聞こえる。

「読谷山花織」(*2)は、南方伝来の「浮き織」技法によるもので、昔は王朝の人しか着られなかった。それを地域の「おばぁ」たちが復元したのだが、その工房はなんと米軍基地の真正面にあった。「基地が戻ったら、ここがまちの真ん中だもの」と、「おばぁ」たちはこともなげだった。 いまも読谷村の1/3以上が嘉手納弾薬庫など米軍軍用地だが、粘り強い返還闘争によって、読谷補助飛行場(海兵隊)と楚辺通信所(海軍)は2006年に全面返還されている。

その読谷村のすぐお隣には、普天間の県内「移設」先として岡田外相が挙げている「嘉手納基地」がある。私は、新政権のこの問題へのアプローチは急ぎ過ぎだと思っている。なぜ「撤去」でなく「移設」なのだろうか。普天間基地の生活危険、嘉手納基地の騒音はどちらも受忍限度をはるかに超えている。そして、「移設」候補地の「辺野古」沖には、絶滅危惧種の北限のジュゴンがいる。

沖縄から基地を減らしていくことと、生活安全・自然環境を守ることとは二者択一ではあるまい。どちらも沖縄にとって必要なことである。減らせないとか、二者択一しかないと思い込むのは、新政権の焦りであり、本土の私たちのおごり、知的・政治的な怠慢でもあるだろう。

三沢基地からのF16全面撤収の議論が聞こえたのはついこの9月、米軍のプレゼンス自体が変化するものなのだ。司令部がグアムに移れるなら、海兵隊が硫黄島(東京都小笠原村)に移ってもおかしくない(いま、民間人はいないはずだ)(*3)。新政権は、改めて沖縄の「シマおこし」の心、粘り強さを深く学んで交渉してもらいたい。


*1)笹森儀助は津軽藩士の子、明治期津軽の(保守系)政治家・実業家。明治26年、先島諸島を踏査・探検し、人頭税の暴虐性を記録・告発する『南嶋探検』を著し、民俗学に大きな影響を与えた。奄美大島島司、第2代青森市長を務め、青森商業高校を設立して初代校長にもなった。

*2花織独特のデザインから南方渡来と考えられる。渡来時期は不明。15世紀には生産されていた。琉球王朝御用布として一般人は着用できなかった。

(*3)硫黄島移転は、翁長那覇市長(自民系)が既に2005年に提案。2,600m滑走路のある海上自衛隊基地。新政権系の沖縄県選出・出身議員の「うるの会(会長・喜納昌吉)」も10月末、北沢防衛省に提案した。翁長市長は「辺野古移設は、かえって永続的基地になる。嘉手納移設も県民の負担解消への期待に応えるものではない」と指摘している。同感だ。

(注)を除くなど簡略化し、陸奥新報2009.11/08(日)「時事随想」に掲載

| C.政治・政策形成一般 | 07:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark | このページのトップへ
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